5つの要素とは?

地域包括ケアシステムは、市町村に配置された「地域支援ネットワーク」や自治体の福祉協議会などがイニシアチブをとってその地域の特徴を取り入れながら高齢者の生活支援を行うことだ。複数の機関が多方面から支えあうシステムで、介護側の負担を軽減するとともに、専門家によるアドバイスや医療従事者の訪問看護などがある。

地域包括ケアシステムの要素は、5つの分野に分かれる。1つ目は介護サービス、2つ目は医療サービス、3つ目が予防サービス、4つ目は生活支援、5つ目は住居サポートだ。これらは、どれか一つでもかけてしまうとバランスを崩してしまう。高齢者が自宅で介護サービスを受けられるというのは、非常に活気的である。

高齢者は、なにも介護が必要な人ばかりではない。しかし、社会的つながりがなくなったり、生きがいを見失ってしまうと認知症が進んだり、孤独を感じて精神的に落ち込みがひどくなったりするのだ。介護を受ける本人だけでなく、家族のケアも行えるのが地域包括システムのメリットといえる。認知症の自宅介護は特に悩みが深く、人にシェアすることで解決を見出したり助け合ったりすることができるのだ。

例えば、認知症カフェは自治体が運営しているサービスの一つ。ここでは、介護を受ける当事者だけではなく、家族同士の支え合いが行われるので、地域住民のつながりがより一層深くなる。こうして、自宅にいながらにしてさまざまな介護サービスを受けられる地域包括ケアシステムは、これからどんどん増えていくだろう。

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